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長期間住宅ローンを支払い続けるのは、多くの方にとって大きなストレスの1つとなります。
そのため、マイホームを現金一括で購入してしまいたいと考えている方も多いでしょう。
そこで今回は、マイホームを現金一括で購入するメリットとデメリットについて解説します。
マイホームを現金一括で購入するメリットとして、購入に必要な手続きの手間が少ないことが挙げられます。
基本的に現金一括で購入する場合に必要な手続きは、「物件購入の申し込み・売買契約・決済」の3つです。
しかし、住宅ローンを利用するときはこれに加えて、「住宅ローンの事前審査と申し込み・融資承認・金融機関との諸契約・融資の実行」といった手続きも行わなければなりません。
また、購入時やその後の出費を抑えられることも大きなメリットです。
マイナス金利政策の導入によって金利が低くなりつつあるとはいえ、長期間のローンを組んだ場合にかかる費用は大きくなってしまいます。
また、そのような多額の利息を支払わなくてよいだけでなく、住宅ローンの利用開始時にかかる融資手数料や保証料、契約書に必要な印紙代などといった諸費用も必要ありません。
経済的な面でも現金一括購入のメリットは大きいといえます。
現金一括で購入するデメリットとしては、手元のお金が一時的になくなってしまうことが考えられます。
仮にあなたが貯金額とほぼ等しい値段の住宅を購入しようとしているのであれば、特に注意が必要です。
マイホーム購入後に新生活を始めるには、様々な家具や家電の購入資金や引っ越し業者の利用料が必要になるからです。
その後の生活費も考えて、6カ月暮らせる程度の貯金は残しておくのが賢明です。
次に挙げるデメリットは、すまい給付金をもらえない可能性が高いことです。
給付金を受け取るには、「住宅取得のために必要な借金であること」、「5年以上の償還期間があること」、「金融機関から借りていること」といった条件を満たさなければなりません。
一部例外もありますが、基本的に一括購入では利用できないケースが多いです。
他にも、住宅ローン控除のような、様々な補助制度を活用できないのは1つのデメリットだといえます。
マイホームを現金一括で購入するメリットとしては、購入にかかる手間が少ないことや購入時とその後の出費を抑えられることが挙げられます。
一方で、購入後に貯金がなくなり、生活に支障をきたしてしまう可能性もあります。
現在の経済状況を十分考慮して、最適な方法を選択しましょう。